飼い猫の避妊手術や去勢手術は、若い時にする方が多いかと思います。
ですが、うちの猫は14歳で避妊手術をすることになりました。
わが家は、人間と猫2匹と犬1匹で暮らしています。
猫2匹は姉妹で、もうすぐ15歳。
私が独身時代に飼い始めた猫たちです。
小さかった赤ちゃん猫が、今ではふてぶてしい、、、
いや、堂々としたシニア猫に。
避妊手術は2匹ともしておらず。
今まで2匹とも、血尿のため2、3回病院に行ったことはありましたが、
からだは丈夫な方だと思います。
1匹の体調に異変があったのは、昨年11月のこと。
これは絶対おかしい!!!と感じ病院へ。
結果、子宮と卵巣を摘出しました。
いわゆる避妊手術を高齢でしたことになります。
ペット保険に入っていなかったので、全額自己負担。
手術代がいくらかかったかも書いてみました。
もしもに備えるペット保険
異変はおしっこの量。多尿で無色、無臭。
『誰がこんなとこにお水こぼした?』
『髪の毛ボトボトに濡れたまま出てきたか?』
と、脱衣所の床をふきふき。
翌朝、また直径30センチほどの水たまりがある、、、。
「誰?!」
人間のわが子たちにきいても、みんな知らないって。
3回目の水たまりを見つけた時は、
これはさすがに猫のおしっこなんだと思いました。
臭ってみてもにおわない。
拭いてみても無色。
しかも大量。
4回目、猫がジャ~ッとしている現場を目撃!!!
君だったのか!と、もふもふ1号を病院へ連れて行きました。
- 1日2回、トイレ以外のところで大量のおしっこをする。トイレ内でも通常通りにしてはいる。
尿は無色、無臭。 - 食欲あり。
- 水をよく飲んでいる。
受診1回目 2022/11/24
- 尿検査…嫌がって採尿できなかったため行えず。
- 血液検査…白血球減少、血小板減少、血中尿素窒素増加。
- 腹部超音波検査…子宮内に液体状のものが溜まっていることがわかる。膿か水か、水っぽいが断言はできないとのこと。
また、ボコボコとしていて腫瘍がある。良性か悪性かは判断できない。腫瘍が子宮内だけなのか、外にも広がっているのかは明確には判断できないとのこと。
治療としては子宮蓄膿症の場合、手術せずに抗生剤の投与で膿を出していく方法もあるし、
腫瘍が悪性で手術しても長くは生きれないのであれば、子宮をとらずに残しておく方法もあるとのことでした。
⇒先生と相談した結果。
CT検査をして、画像を専門機関でも見てもらい、子宮蓄膿症なのか子宮水腫なのか判断。
また、腫瘍がどこにどのくらい広がっているのかを確認した上で、手術してもらうことにしました。
受診2回目 2022/11/30 CT検査と手術
前夜21時以降は絶食の状態で、当日の9時に病院へ連れて行きました。
- 血液検査
- レントゲン撮影
- 超音波検査
- CT検査
- 病理組織検査…してもしなくても良かったのですが、私の希望でしてもらいました。
- 手術(子宮・卵巣摘出)
子宮内にたまっていたのは膿ではなく水。
腫瘍は子宮内にあったため、子宮と卵巣をとる手術をしてもらいました。
17時頃に迎えに行った時、まだトロンと眠たそうな様子。
1泊入院かなと私は思ったのですが、先生の自宅に帰って大丈夫!との判断により帰宅しました。
帰宅してキャリーから出すと、
何事もなかったかのように階段をタタタッッ、と駆けあがっていくからビックリ!
数時間前に手術したばかりのシニア猫とは思えない動き!
そして、猫フードをカリカリカリカリ食べるたべる。
猫ってつよいな、と感心ました。
受診3回目 2022/12/04 術後の健診
術後の体調や縫合痕をチェックしてもらいました。
抜糸しなくていい溶ける糸で縫ってもらっていたので抜糸はせず。
体重は術前より増えていました。
この時、手術でとった子宮と卵巣をみせてもらったのですが、片側がとても膨らんでいました。
受診4回目 2022/12/28 1か月後の健診
- 超音波検査
大量の尿をすることはなくなり、食欲旺盛、元気に動いています。
順調に回復しているのは目に見えてわかりましたが、
先生からもお墨付きをもらいました。
これにて、もふもふ1号の治療は終了です。
子宮水腫とはどんな病気?
子宮水腫は、子宮の分泌液が子宮の中にたまり拡張する病気です。
避妊手術をしていない、中高齢の犬や猫で見られることがあります。
ホルモンや発情と関係があるといわれていますが、詳しい原因は不明。
症状
膣分泌物、多飲多尿、元気がなくなる、腹囲膨満などが認められることがありますが、無症状なことも多いです。
診断
子宮水腫の診断はレントゲン検査や腹部超音波検査で行われます。
レントゲン検査では拡張した子宮のシルエットが見られることがあり、腹部超音波検査では子宮内に溜まった液体を確認することができます。
治療
基本的には、手術による治療が第一選択。卵巣、子宮の摘出をおこないます。
予防としては避妊手術が重要です。
治療費(手術代)はいくらかかった?
- 受診1回目(血液検査、超音波検査)…16,808円
- 受診2回目(血液検査、超音波検査、CT検査、避妊手術など)…168,102円
- 受診3回目(術後健診)…660円
- 受診4回目(術後1か月健診)…1,760円
合計187,330円
受診1回目の時に、手術の承諾書を記入する際、CT検査などすべて含めて約20万円かかると言われていました。
CT検査なし、病理組織検査なし、縫合を抜糸必要な糸で縫合していたら、費用はもう少し抑えられています。
【受診1回目の明細書】
【受診2回目の明細書】
【受診3回目の明細書】
【受診4回目の明細書】
避妊手術したその後
いたって元気に、調子良く暮らしています。
ただ、体重が増加しました、、、。
避妊手術をすると太りやすくなることは知っていましたが、
約1キロ増加。
今までは、もふもふ2号の方が大きかったのに、
もふもふ1号が明らかに巨大化しています。
今回、避妊手術して思ったこと
キャットフードの量やメーカーの見直し
今までの量を与えていたら、太る!
2匹同時にご飯タイムにすると、先に食べ終わった もふもふ1号が、2号のフードを横取りしている!
今までなら1号は、ごはんを食べ残すこともあったのに、足りないニャー!といわんばかりの視線。
2号に横取りされることはあったけど、今では立場が逆転です。
11歳頃からはロイヤルカナン一択であげていたのですが、他のフードも選択肢として考えはじめました。
また、横取りを防ぐため 2匹を離して食事させることに。
🐈猫フード遍歴🐈
もふもふ1号が避妊手術をした後、巨大化してしまった今。
もふもふ1号には少し量を減らしてあげているのですが、はたしてそれでいいのかとモヤモヤとする毎日。
14歳の今まで、特に大きな病気をせずに2匹とも過ごしてこれたのは、
親猫ちゃんが丈夫な体に産んでくれたことが大きいのかな、とは思います。
5匹兄弟のうち1匹の男の子は、若い時から腎臓が悪かったです、、。
とはいえ、元気で長生きしてもらいたい!
毎日食べるキャットフードだから、喜んで食べてくれて品質も良いものを♡
寿命をまっとうしてくれた時に、飼い主さんが後悔しないためにも、
キャットフードは選んで与えたいですね。
ペット保険に入るべきだったのか?
2匹がまだ小さい頃、ペット保険に入ろうかと考えた時期はありました。
3歳をすぎた頃、避妊手術は受けさせずペット保険には入らないことに決めて、これまで暮らしてきました。
病院代は、2匹を飼い始める前に『猫ねこ貯金』として貯めておいた貯金から払っています。
もうすぐ15歳なので、保険のことはあまり気にしていなかったのですが。
今回の手術を受けて保険に入っていたらどうだったのだろうとふと思い、
調べてみました。
今回の1手術について、保険に入っていたら得したのか損したのか
損得で考えちゃだめニャン
。。。
ペット保険はたくさんあるので、
今回はたまたま、ご近所の保険の外交員さんからもらった保険会社さんについて、一例として調べてみました。
・12歳11か月まで新規加入OK!
・継続時の免責事項の追加、保険料の割増なし
・限度日数(回数)は継続時にリセット
・犬は12歳、猫は9歳から保険料は定額!
『うちの子ライト』というプランは、対象が手術メイン。
通院も対象になる『うちの子』プランより掛け金は安く、
いざ手術!となった時の補償割合が90%と手厚いプランです。
保険加入時の年齢 | 手術時(14歳11か月)までの掛け金総額(年払) | 手術時(14歳11か月)までの掛け金総額(月払) |
6歳 | 154,090円 | 158,760円 |
7歳 | 139,770円 | 144,000円 |
8歳 | 124,290円 | 128,040円 |
9歳 | 107,640円 | 110,880円 |
10歳 | 89,700円 | 92,400円 |
11歳 | 71,760円 | 73,920円 |
12歳 | 53,820円 | 55,440円 |
手術代の90%が補償されるので、
手術代168,102円X90%=151,291円
7歳の時から保険に入っていたとしても、言い方は悪いかもしれませんがもとをとれることになります。
手術代が今回は17万円弱ですみましたが、もっと高額な手術をした場合だとその90%、限度額50万円まで補償されるので、
かなりありがたいと思います。
今回試算した保険は、手術のみが対象で通院は補償対象外です。
でも、12歳までに大きな病気をしていなかったら加入できるので、
生涯に手術をすることがあるかもと考えるなら加入の検討の余地はじゅうぶんにあると思いました。
ペット保険って、若い時から入るイメージしかなかったのですが、
何歳でも加入しておいたら役立つなぁと感じました。
ポチ、保険はいったほうがいいワン?
あ、君は若かったね。
ペット保険に入ろうと思っても、実際どこに入ったらいいのか悩みますよね。
そんな時は、まとめて資料請求してみるものよしです!
ふりかえり
子宮水腫と腫瘍が見つかり、高齢で避妊手術をしました。
避妊手術。
次に猫を飼うことがあれば、若い時にしておこうと思います。
避妊手術をしたら太りがちになりますが、
それよりも子宮の病気を予防できることのほうが大事かなと感じたので。
また、ペット保険については、若いうちだけでなくどの年代であっても
検討の余地はあるなと思いました。
保険はいろいろなものがあるので、数社を比較するのがいいと思います。
「元気に長生きしてね。毎日ありがとう。」